(4)金型と木型を一新するということ

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みなさんこんにちは!
YASUDAのWEB担当です。

【YASUDAインサイドレビュー】

第4回目になりました。どうぞよろしくおねがいします。

ここ数回では、新作スパイクについて色々おはなしをさせていただいています。

目次はこんな感じですね。

【1】ソールと接着
【2】金型と木型
【3】レザーなどの素材
【4】製造

今回は、

【2】金型と木型

についてお話していきたいと思います。

最も重要な情報となっていますので、ぜひ最後までお読みください。

ではどうぞ。

金型と木型ってなんですかね?

というところも含めて、せっかくなのでお話していこうと思います。

「知っとるわい」というかたも、お付き合いください。

▼まず「金型」とは

金型については前回の、「(3)「復刻」のその先へ」でもお話しましたが、スパイクのソールを作るための型のことです。


↑コレですね。金型。前回も登場しましたね。

で、これまた前回お話しましたが、新しいスパイクシューズではソールの成型とアッパーの接着方法を変更したので、

「いままで使っていた金型はそのまま使えない」

ということになるわけですね。

そうすると必然的に、新しいソールの金型を作る必要があったわけです。

▼次に「木型」です

木型というのはこういうやつでして、

↑木型ですね

見た目の通り、シューズの形状を決める型です。「ラスト」とも言います。
シューズにとっては「命」とも形容できる、にシューズの形を決めるものになります。
これも、今回新しくしました。

完全に新規製作をしています。

金型と木型の一新にあたってのパートナー

「新しくしました」と言うのは簡単ですが、この金型と木型については最もこだわった部分になります。

そして今回は、スパイクの監修に強力なパートナーを迎えることができました。

具体的なスパイクの名称はお伝えできないのですが、1980年代に発売された、とあるメーカーの、トップモデルスパイクシューズの初代開発に関わった担当者の方となります。

(現在も発売されているシューズになるので、具体的な名称をお伝えできないのが残念なのですが、、、)

クラウドファンディングでの復刻以降、様々な方のご支援やご協力をいただいていく中で生まれた多くの出会いから、素晴らしいご縁がありました。

YASUDA史上はもちろん、「スパイクシューズ史上で最高のものを作ろう」という共通の考えのもと、検討や試作を重ね辿り着いた金型と木型を作ることができました。

詳しくお話しますね。

新しい金型について

まずソールの形状である金型についてです。

基本的には前回お話させていただいた、ダイレクトインジェクションで製造していた、復刻のソールを忠実に継承することを心がけながら改良を加えました。

13本のスタッド構成は変わっていませんが、具体的には、

・爪先のスタッドの角度変更

・前足部インサイド側のスタッドを踵方向にミリ単位の移動

・踵部分のスタッドの数ミリ単位の移動

などのスタッドポジションの調整をしました。

それだけでなく、スタッドのトップポイントの面積を若干小さくしました。

これにより、様々な状況のコートに対応することができると同時に、踏ん張り、踏み込み、走り出しがよりしやすくなり、パフォーマンスの効率を改良させることができました。

いずれも、パートナーの方の長年の実績に基づき計算されたものになり、試作品でのテストと改良を繰り返し、最高のソール、金型を作ることができました。


オールカンガルーのフラッグシップモデルには黒いソール、


一部が人工皮革のハイエンドモデルには白いソールにしました。

新しい木型について

これまで使用してきた木型は大袈裟に言えば「少なくとも十数年以上まえの日本人の足に合わせた木型」ということになるんですね。

時間がたった今、人の足の形は変わっていますし、サッカー自体のプレースタイルも進化しているわけなので、そういった観点からも設計をしなおしました。

とはいっても、もちろん「YASUDAのシューズは日本人の足に合う」というのが前提。

幅が広めで、甲が高めの足にフィット、踵は少し浅めで可動域が広く、日本人や南米のプレイヤーが得意とする、テクニカルなプレーに向いた設計を心がけました。

サッカー未経験者の典型的な日本人の足を持った僕が(今更いいますが、コレを書いている「WEB担当」は選手経験とかはありません笑)履いても、非常にしっくりきます。

金型と木型を一新するということ

さて、そういうわけで、

前回と今回で、

・製造方式と

・木型と金型

を一新したということ、そして、それに際しては素晴らしい実績と経験をお持ちのパートナーをお迎えすることができた、ということをお話してきました。

「シューズを作る」というプロセスにおいて、非常に重要な部分ではあるのですが、今回のお話しで、「安易に変化を求めたものではない」ということは皆さん理解いただけたと思いますし、お約束したいです。

YASUDAはYASUDAらしく。

創業当時の理念をきちんと守り、現代においてもそのYASUDAらしさを尊重して、今の時代にあったものを生み出していきたいと考えています。

「昔のものは、昔のままで」

という考え方も大いにあったと思います。

ただそれは、クラウドファンディングで復刻した時の「YX-2018」と、それい続いた「YX-2019」まで。

逆に言えば、この2足に関しては、徹底的に過去のやり方を追求することにこだわってきたわけです。

これからは、「これからのYASUDAの復刻の役割」を果たすべく、新しいこと「にも」チャレンジしていこうと思います。

と、

いうことで、非常に感情的なお話になってしまいましたが、、、

YASUDAの内部の人間はもちろん、YASUDAに協力してくださっている多くのみなさんも、同じ気持ちで取り組んでいただいています。
これからも楽しみですね。

引き続きみなさん、応援よろしくお願いいたします。

今回はここまで。

【今回のまとめ】

・金型はソール、木型は靴の形

・金型と木型も最高のパートナーの協力を得て変更

・変えればいいってっことではないけど変えました

次回、YASUDAインサイドレビュー第5回は、

(5)カンガルーレザーとYASUDA

です。

ではまた。

~記事一覧~

>> (1)新作シューズ発表しました!
>> (2)新シューズはこうして生まれたっていう話
>> (3)「復刻」のその先へ
>> (4)金型と木型を一新するということ
>> (5)カンガルーレザーとYASUDA
>> (6)新シューズ誕生!
>> (7)YASUDAのシャツを作ったので買って着てみました
>> (8)全サイズのサンプルが来たので履いてみました
>> (9)スパイクのサブスクとYASUDA創業マインドの共通点とは?
>> (10)「YASUDAサンクスマッチデー」レポート!
>> (11)「YASUDAサンクスマッチデー2021」レポート!
>> (12)スパイクのサブスク、セネガルでリユースを開始!
>> (13)サブスクスパイクのリユースをバングラデシュで開始!
>> (14)スパイクじゃないシューズ 「Ligaresta TF」を紹介させてください!
>> (15)天然皮革ならではの注意点を知ろう
>> (16)ウォーキング・フットボールの大会に行ってきました!
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