(3)「復刻」のその先へ

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みなさんこんにちは!

YASUDAのWEB担当です。

【YASUDAインサイドレビュー】

第3回です。よろしくお願いいたします。
今回から、「Innovator(イノベーター)」の中身について具体的に触れていきたいと思います。

前回、

2020年の新作シューズ「Innovator(イノベーター)」は、

2019年に発売したスパイクシューズ「YX-2019」で採用していた

・アッパーとソールの接着はダイレクトインジェクション
・金型と木型は2002年の倒産以前のもの
・オールカンガルーレザー
・メイドインジャパン

これら4点をひとつも踏襲していない。

ということをお伝えしました。

なので今回からは、「Innovator(イノベーター)」の

【1】ソールと接着
【2】金型と木型
【3】レザーなどの素材
【4】製造

などについて、お伝えしていきます。

で、今回は、

【1】ソールと接着

についてです。どうぞ。

まず、「YASUDAはどんなシューズを作るか」から始まった

時は、2019年夏、YASUDA会議室ではこんな会話がありました。

そう、、、あれは、夏の暑い日でした。。。

~~~~~~~~~

佐藤社長:「さて、次のシューズさ、どうしようか」

スタッフ:「スパイクですよね?どうって、もちろん作りましょうよ。」

佐:「いや、もちろん作るんだけど、どういう感じにする?」

ス:「YX-2018と、YX-2019でせっかく『復刻』っていう感じで盛り上がったんで、部分的に改善するみたいなふうに思ってたんですけど」

佐:「うーん、それも考えたんだけど、今までと違った新しいシューズにしようよ。」

ス:「え????新しいシューズ?」

佐:「そう。」

ス:「・・・・・。(簡単に言うなこの人、、、)」

佐:「トレシューとかもさ、欲しいっていうひとめっちゃ多いから、作ろうよ。」

~~~~~~~~~

という感じで、YASUDAとしては「YX-2019の増産やマイナーチェンジ」ではなく、新しいシューズを作ることになりました。

厳密には、あれですよ、もっと、その、なんですか、もちろんたくさんの、真面目な打ち合わせは存在しましたからね、、ハハハ。。。

なので、昨年の夏くらいにYASUDAとしては、

・新しいスパイクと

・トレシューを作る

ということが決まったわけなんですね。

さてさて、ここからが今日の本題です。

変更点「(1)ソールと接着」について

▼ダイレクトインジェクションからの切り替え

新しいスパイクシューズを作るにあたって、最も考えなければならなかったのは、倒産前、そして復刻後のYASUDAのシューズで採用してきた「ダイレクトインジェクション」という製造方法についてでした。

「ダイレクトインジェクション」というのは、ソール成形と同時にアッパーを接着し、一体成型する特別な製法で、

ちょっとだけわかりやすく説明すると、、、

まずこのアッパー↓と

↓これが「金型」って言うんですけど、これを、

機械を使って、ガシャコン!とします。

そしたら金型に、ソールの原料になる、熱で溶けた白いポリウレタンを流し込むんですね。アツアツトロトロに溶けたやつを。

こうやって、アッパーの接着と、溶けたソールの成型を同時に行う!

これがダイレクトインジェクション!!なわけです。

こうすることで、強力な接着を発揮してソールは剥がれにくくなるし、一体感がでる。と。

釘や糸を使わずにしっかり接着できるということで、当時の接着技術としては大変優れたものだったわけです。

実際、復刻後のスパイクも、何十年も前に作られた機械を使用して製造をしました。

今ではこのダイレクトインジェクションで製造されたスパイクはとても少ないのが実際だったりします。

かといって、不具合が多いという訳でもありません。
現に、何人ものプロ選手が、「YX-2019」のパフォーマンスを評価してくれて、公式戦で着用してくれていました。

しかしながら、「Innovator(イノベーター)」は、

・「ダイレクトインジェクション」での製造

・ナチュラルポリウレタンのソール

を今回から採用せず、別の方法や素材に切り替えることにしたのです。

▼「Innovator(イノベーター)」で採用したソールと接着

今回、ダイレクトインジェクションを採用を見送った大きな理由は「ダイレクトインジェクションの機械」が、今では非常に希少だという点です。

「ダイレクトインジェクション」で作られた靴が今はあまり無いということは、それを行える機械も少ないということになります。

また、機械が老朽化していることもリスクとして考えられざるを得ず、今後も安定してスパイクを作っていくことを考えると、違うやりかたを検討せざるを得ないのでした。

接着剤の性能もすごくよくなっているということもあるので、今回はダイレクトインジェクションの活用を見送ることにしました。

そして、接着方法を変更するということになれば、ソールの素材もナチュラルポリウレタン以外のモノを使うことができるので、今回は「TPU」というポリウレタン樹脂を採用しました。

TPUは、以前採用していたナチュラルポリウレタンよりも軽く、スパイクのソールに非常に適した素材になります。

▼YASUDAの決断

とまぁ、簡単に、

「ダイレクトインジェクションを採用しないで新しいシューズを作る」

ということをご紹介してきましたが、YASUDAにとっては、本当に本当に大きな決断であり、また100%の自信をもっての判断したことだと考えています。

「復刻」に留まらず、その先へ。

わたしたちは、YASUDAの伝統やマインドはしっかりと踏襲し、必要な部分には最新の技術を駆使して、現代のサッカーに適応するということを選びました。

もちろん「古き良き」というのは大切ですし、大事にしています。

今後も、大事にしなければならないところを残していながら進化していきたいと考えています。

ちなみにダイレクトインジェクションで作られた「YX-2019」は在庫がわずかとなっていますので、「正真正銘の古き良きスパイク」をご希望の方はぜひ、ご検討くださいね。
>> 「YX-2019」の詳細はこちら
といことで、次回以降でも、こんなことをお話していこうと思います。

【今回のまとめ】

・ダイレクトインジェクションから切り替えました

・ソールはTPUで軽量化!

・YASUDAは正しく進化していきます

次回、YASUDAインサイドレビュー第4回は、

(4)金型と木型を一新するということ

です。
ではまた。

>> (1)新作シューズ「Innovator(イノベーター)」発表しました!
>> (2)「Innovator(イノベーター)」はこうして生まれたっていう話
>> (3)「復刻」のその先へ←このページ
>> (4)金型と木型を一新するということ
>> (5)カンガルーレザーとYASUDA
>> (6)「Innovator(イノベーター)」誕生!
>> (7)YASUDAのシャツを作ったので買って着てみました

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