(15)天然皮革ならではの注意点を知ろう
みなさんこんにちは。
YASUDAのスタッフが、YASUDAの内部の情報をご紹介している「インサイドレビュー」です。
おひさしぶりなのですが、こちらのコンテンツは、メルマガやSNSよりもちょっと踏み込んだ読み物になっています。
過去のものも含め、ぜひ色々読んでみてください。
ちなみに、よく読んでいただいているのは、以下の二つですね。
>> (5)カンガルーレザーとYASUDA
>> (8)全サイズのサンプルが来たので履いてみました
やはりシューズに関する内容に皆さん興味があるようですね。
そらそうか。
さて、今回は「天然皮革ならではの注意点を知ろう」ということで、天然皮革で出来たシューズについて、お話しできればなと思っています。
YASUDAのシューズの素材
現在のYASUDAのシューズのラインナップは以下の3つなのですが、
・Ligaresta Pro
・Ligaresta Pro-ex
・Ligaresta TF
素材として使われているのは、
・Ligaresta Pro
→カンガルーレザー
・Ligaresta Pro-ex
→カンガルーレザー
・Ligaresta TF
→牛革
となっていて、全てのシューズに「天然素材」が使われています。
天然皮革はメンテナンス必須です
そんな天然皮革でできたサッカーシューズですが、メンテナンスは必須なのです。
人工素材でできたものとはやっぱりちょっと違い、自然の素材なので「生きてる」とまでは言いませんが、お手入れしないと劣化が進んでしまいます。
スーツの時に履く革靴を、定期的に磨いたりメンテナンスしないとすぐにボロボロになってしまうように、サッカーシューズも同様です。
というかスーツの革靴と違って、バンバン走るしボール蹴るのですから、負担は相当かかっていますもんね。
シューズに限ったことではないのですけどね、漠然とですが、昔に比べて、世の中の製品って全般的に、
「普通に使い続けていれば壊れないでそのまま使える物」
が多いので、お手入れっていう概念が減ってきているのかもしれないですね。
サッカーシューズをメンテナンスしないと、、
で、そんな天然皮革で作られたシューズですが、使いっぱなしにしていると、はっきりいってめちゃくちゃ壊れやすくなります。
壊れていくパターンは大きく2つあるのでご紹介しますね。
■その1、レザーがとにかく劣化するパターン
雨や汗でシューズが濡れて、それを放置するとレザーは劣化します。
クリームなどを塗らないと、レザーの油分がなくなってしまうこともあり、パリパリになってしまい、伸縮性も失われてしまいます。
たったの一度でそうなるなんてことはありませんが、長くそういった状態が続くと硬化しすぎて、シューズに穴が開くこともあります。
■その2、隙間の汚れを放置してソールが剥がれるパターン
これが、結構多いです。
土や小石、人工芝だと黒チップが隙間に入り込んでしまうのは仕方ないのですが、ここを毎度お掃除してあげないと、
「接着部分の隙間に異物が入ったままプレー」
することになってしまいますよね。
そうすると、また新しい異物が入って、負担がかかって、となるので、接着部分へのダメージは大きいです。
接着部分にどんどん異物が入っていくので、最終的にソールが取れます。
素材に関わらずだったりするのですが、掃除をきちんとすることでもっと長く使えたのに、というパターンはメッチャクチャあります。
ちなみにプロ選手は、ホペイロなどの用具係の方などがしっかりとシューズのメンテナンスをしていることが多いので、スパイクはかなり長持ちします。
もちろん本当に接触不良のシューズが極々まれに起きる可能性はありますが、そういうのって一日二日で壊れます。
できるだけ長く使っていただくために
発売から2年以上が経って、YASUDAのシューズを使っていただいているかたが増えてきたこともあり、
実はここ数ヶ月で、
「穴が空いた」
「ソールが取れた」
といったご連絡を数件いただきました。
「こんなもんですか?」というお言葉をいただくこともあるのですが、
メンテナンスしないでハードに使っていたら壊れます。
「メンテナンスしないと壊れるものを売ってるのか?」
と言われてしまいそうですが、回答としては
「はい」
となるのがサッカーシューズ、特に天然皮革の製品の実際のところだと考えています。
もちろん、全くメンテナンスしなくても壊れないケースもあるかと思いますが。
土、小石、チップの掃除をしないまま使って壊れたシューズの典型です。場所はどの場所でも起こりえますよ。
また、「ベロっ」とソールが剥がれてしまうこともあります。
用具のメンテナンスって結構楽しいと思っている派なので、ぜひみなさんもメンテを楽しむつもりでシューズのお手入れをしていただけたらと思います。
掃除、メンテをきちんとしていたらもっと長持ちしますし、お手入れすると足の使い方の癖など、見直す機会にもなるそうですよ。
ちなみにシューズのお手入れ方法はこちらのページでご紹介しています。
監修は、YASUDAのシューズ開発にもご協力いただいている、ヴェルスパ大分の主務・ホペイロ、阪本 遼太さんによるものです。
数年前から公開しているコンテンツなので、ぜひ参考にしていただき、これを機にメンテナンスしてみてください。
それから、これは他社様の製品ですが「シューグー」という、靴の補修材があります。
昔からある製品なのでご存知のかたも多いかと思いますが、空いてしまったアッパーとソールの隙間を再接着したり(もちろん異物を取ってからですよ)、そもそも異物が入らないように予防として最初から使う方もいます。
こんな感じ。
長く使うにはこんなやり方もおすすめです。
革製品はきちんと手入れをしていけば、長く使っていただけます。
本当の意味でボロボロになるまで使いまくっていただきたいので、ぜひよろしくお願いします。
ということで、インサイドレビュー、今回は天然皮革ならではの注意点でした。
レッツメンテナンス!
僕サッカーしないのでスニーカーでも洗おうと思います。
ではまたです。
>> (1)新作シューズ発表しました!
>> (2)新シューズはこうして生まれたっていう話
>> (3)「復刻」のその先へ
>> (4)金型と木型を一新するということ
>> (5)カンガルーレザーとYASUDA
>> (6)新シューズ誕生!
>> (7)YASUDAのシャツを作ったので買って着てみました
>> (8)全サイズのサンプルが来たので履いてみました
>> (9)スパイクのサブスクとYASUDA創業マインドの共通点とは?
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