（17）3年半ぶり！Ligaresta （リガレスタ）新モデルを解説

こんにちは！ご無沙汰しています！

YASUDAのスタッフが、YASUDAの内部の情報をご紹介している「インサイドレビュー」というコンテンツなのですが、最新ポストの更新です。

いやー、

だいぶ久しぶりになってしまいました、、、

シューズのね、シューズの話をやっぱりしたくて、と思っていたら、

ここ最近は、「出せるネタがないんですけど状態」

が、長く続いておりまして、、、すみません。

新シューズが発売されることはだいぶ前に決まっていたので情報はたくさんあったんですが、発売日が大まかに決まるまでは内緒だったので、すみません。。

で、今回いよいよ新しいモデルのシューズが、先日発表になりました。

> YASUDA、「Ligaresta （リガレスタ）」シリーズ、新モデル2種を発表

Ligaresta（リガレスタ）シリーズに、2足新モデルが登場ということになりましたので、ようやく情報をお届けできます。

3年半ぶりのニューモデルです。

なんで3年半もニューモデルを出さなかったのか。など。

ここでしか書けないようなこともご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

Then please.

【！！！】まず、お断りしておきたいことがあります

その前に、あらかじめご理解いただきたいことが。

今回新しいスパイクシューズが出ます。
出ますが、

断じてモデルチェンジでは無い

というのはご理解しておいていただきたいなと。

つまり、現在販売中のスパイク、

・Ligaresta Pro
・Ligaresta Pro-ex

この両モデルは、

販売も

生産も

継続します。

「履きやすいから同じものを買いたいけど、モデルチェンジで合わなくなってしまった」
「また合うスパイクを探さないといけない」

といった声をアマチュア、プロを問わず、多数伺います。
だいぶ切実なことだと思ってます。

なので、せっかくYASUDAがフィットしたなら、ぜひ長く履いていただきたいと考えています。

それに、Ligarestaの発売から3年以上が経過しましたが、依然多くの方に履いていただいていますし、このシューズの目指すコンセプトや、その完成度的にも、「現時点で廃盤にする理由はゼロ」と位置付けています。

「まだまだ」というか、よほどのことがない限り、このまま製造・販売をし続けていく予定です。

今のシューズのクオリティには自信があります。
履いてもらったら絶対に分かってもらえる良さがあると確信しています。
良いモノ、ちゃんと作られたモノはずっと良い、と信じています。

なので、継続です。

今回、ニューモデルのスパイクが出ますが、

現行のシューズがありつづけてこその、新シューズ

と考えていますので、既存シューズは、旧モデルになるわけではありません。

「いずれも、スタンダードで日本規格のシューズ」

ということで、新しい選択肢が追加になったような感じで理解いただけましたらと。

いま書くことじゃないんですが、既存のシューズもぜひよろしくお願いします。
履いたことのない方も、一度は足を入れてみて欲しいです。ぜひ。

「モデルチェンジのためのモデルチェンジ」

みたいなことは、YASUDAでは今後もしないと思います。

なので3年半ぶりになったのかもしれませんし、これからはもっと空くかもしれませんね。

やっぱり、ちゃんとした、しっかりしたモノをずっと作って、提供し続けたいという気持ちが強いので、それはそれですね。

最初っから長々とすみませんが、ここはとても大切なことなので、どうぞよろしくお願いします。

–

ということで、

それでは、あらためて新シューズの紹介をします！

いってみよう！

一つ目です！

Ligaresta Pro-ex2

Ligaresta Pro-ex2

「Ligaresta Pro-ex」をベースに、フィットはそのままで、「ホールド感」にもフォーカスしたモデルです。

■「Ligaresta Pro-ex2」開発の背景

2020年から発売している、「Ligaresta Pro」「Ligaresta Pro-ex」ですが、前述の通り「スタンダードで日本規格のシューズ」として現在・今後も販売していきます。

少年・少女からプロ選手まで、幅広い選手にご愛用いただいている状況です。

「日本規格」

とは、具体的には、

「日本人に多い、幅広、甲高の足に合うように設計している」

ということでして、標準的な足の形であればめちゃくちゃフィットしやすい作りを目指しているわけです。

もちろん、好みとかありますし、足が長いという人や、もっともっと足の幅が広いという人もいるので、全員に確実にフィットするということは無いのはよくわかっています。

でも、

割と標準的な足の形をしているのに「リガレスタは合わない」というお声も少々あったりして、詳しく聞いてみるとその理由のほとんどは「踵」に関するものでした。

その、踵が合わないと感じる理由は明白でして、現行の2モデルは、踵に「ローバックスタイル」を採用しているからなのです。

この「ローバックスタイル」っていうのは、

・シューズの踵の高さを低めに設計することで、
・足の可動域を広げる

という意図で設計されたものでした。

ですが、それを良しとしていただいて履いていただいている方が多数いる反面、

「フィットしてるけど少し踵が浅くて不安」
「いままで踵が高めのシューズに慣れていたので慣れない」
「脱げないのだろうけど、脱げそうな気がする」

という感じの感想をいただくことが時折ありました。

それを受けて、実は発売から半年後、2021年の前半には踵を高くしたシューズの試作品を作り、ひっそりと水面下でテストを開始していたのでした。

現行モデルよりも高くなった本モデルの踵部分。

■「ホールド感」について

ミリ単位で調整したいくつかの試作品を作り、プロを含む何人かの選手に試していただいていたところ、

「踵を高くするだけでずいぶん違う」
「フィットするだけでなく、安心感・ホールド感がすごい」
「これならバッチリ履けます！」

というポジティブな感想をたくさんいただきました。やったぜ！

なのですが、

「踵を高くして、不安を極力なくし、さらにホールド感をアップさせる」という理想を追求し開発を継続しました。

単純に踵を高くした「だけ」のシューズを作るのではなく、「踵の高い・ハイバックスタイル」に合わせて、素材を選び直すことにしました。

左が今回の新モデル。右の現行リガレスタに比べて踵が高く設計されています。

■Ligaresta Pro-ex2の素材について

前述の通り、「踵を高くしましたハイどうぞ」

というワケにはもちろんいきませんので、

・踵を高くすること、に加え
・それに適した素材を選ぶ

ことで、踵の可動域を極力損なわず、一層のホールド感の実現を目指しました。

内部には、踵を高くすることを通じてホールド感をアップさせるにあたって、それに適した素材、今回は箇所にそれぞれ適した「マイクロファイバースエード」を主に使用することにしました。

▼踵まわり

「ヒールライニング」と呼ばれる踵まわりにマイクロファイバースエードを採用しています。
高くなった踵には、フィット性と耐久性が求められるため、現行モデルよりもやや起毛感がありホールド感があります。

▼インソール

こちらにもマイクロファイバースエードを。裏面にはEVAで出来たものを張り合わせてあります。
柔らかさと、弾力・反発性を組み合わせたインソールになっています。

▼シュータン

シュータンには柔らかい人工皮革を採用し、甲の部分にはやや肉厚なマイクロファイバースエードを張り合わせています。
ここにきちんとした素材を使うのはとても重要だと考えています。

いずれの箇所にも、それぞれのマイクロファイバースエードを使い、ホールドされた安心感を実現しています。

高くなった踵と、それを支える素材。

「YASUDAのスパイク良いんだけど、踵がなぁ」という方にはピッタリ！お待たせしました！
ぜひ試してみてください。

なお、

アッパーの素材は、「Ligaresta Pro-ex」と同様です。
つまり、

・フロントはカンガルーレザー
・踵は人工皮革

のハイブリッド仕様となっています。

この組み合わせについては自信がありますし、このようにすることでシューズのコストも抑えることができるので、踏襲しています。

現行リガレスタも同様ですが、特にフロントにカンガルーレザーを使うことで、足の形に合わせてシューズが馴染んでくるので、こだわりポイントの一つです。

また、同様に、アウトソールも変更はありません。

既に多くの方にご支持いただいてる部分は変えないことで対応をしています。

カラーリングですが、

・ White × Silver Line
Black × Red Line

の2色となり、これまでなかった配色ですね。

最高のホールド感を実現していますので、ぜひ試して欲しいです。

「Ligaresta Pro-ex2」よろしくお願いします。

–

続いて、もう一つの新スパイク！
全く違った方向性で開発、完成しました。

Ligaresta Pro-aw

Ligaresta Pro-aw

こちらは、オール人工皮革のLigaresta （リガレスタ）です。

基本的な構造は「Ligaresta Pro」を踏襲しており「ローバックスタイル」のスパイクです。

もちろん、日本規格で設計されているので、幅広で甲高な一般的な足の方に合わせています。

■「Ligaresta Pro-aw」の「aw」について

「天然皮革を使わないことで、コストを抑えたスパイクシューズは作れないかな」

というのが、開発のスタートでしたが、検討を進めていくうちに、

「人工皮革だけで作られているなら、濡れたグラウンドコンディションでもしっかり使えるものになるのでは」

という付加価値を目指して完成したのが「Ligaresta Pro-aw」です。

シューズの名前にある、

「Ligaresta Pro-aw」の
「aw」は
「all weather」

から来ていまして、その名の通り「全天候で使えるスパイク」の完成となりました。

とはいえ、言ってしまえば、どんなシューズだって使おうと思えばどんな天候でも使えるとは思いますが、、

サッカーは雨が降っても試合がありますし、天然芝のグラウンドでは水が多く撒かれているので、そういった時は、天然皮革は水を吸いやすいですよね。

水分によって、重さが変わったり、質感に変化が出たりすることがあると思います。

前半後半でシューズを履き替えたとて、みたいなところもあるので、水を吸収しにくい素材を採用することで、極力パフォーマンスを落とさずにプレーしていただけるのではないかと。

ちなみに、

アッパーのレザーは、柔らかく強度も強い素材を採用しています。

開発のテストでプロ選手にも履いていただきましたが「天然皮革みたい」という評価をしてもらっているくらいにはいい感じになっています。

具体的には「マイクロファイバーポリウレタン」を使用しているのですが、そこにさらに撥水加工を施しています。

そして、ソールとアッパーの接着も高精度で行われているので、10㎜の浸水テストでは、5時間浸水はありませんでした。（それ以上やってません。試合の時間考えたら、、、）

また、構造的にも雨や土、砂が入りにくいようになっています。

シュータンはアッパーと一体型になっていて、シンプルにシュータンの脇から、水や汚れが入り込みにくくなっています。

それから、内部の素材も水に強いものを。

素材や構造で多くの工夫をしても、「防水」の実現は難しいので、プレー中の水分を完全にシャットアウトするのは難しいですね。ソックスは濡れるし。

インソールはEVAを採用することで吸水しにくくなっていて、さらに、足の形に合わせた立体的なものになっているのでとてもフィットします。

■「all weather（オールウェザー）」なのでいつでもOK

・素材、加工
・構造
・浸水テスト済み

と、ご紹介した通り、「aw」は「all weather」からネーミングされているので、水分が多い環境でのプレーを想定し、高いパフォーマンスを発揮しますが、「雨専用」とかではないです。

試合の時は天然皮革のモデルを使用して、練習時はこの「aw」を、みたいな使い分けもできますね。

・水分が多めの環境で使う
・他のモデルとの使い分け
・価格が抑えられているのでエントリーとして、サイズアウトの早い世代に

など、使い方、活用の仕方はかなり幅が広いと思っています。

ニーズや用途に特化しているようで、でも、専用ではないので「便利な一足」と考えてもらえたらと思います。

カラーリングは、

White × blue outline.
・Red × White Line

There are two colors.

「ブルーアウトライン」の様に、ラインの縁取りだけにしたデザインは初めてですね。
爽やかな感じで好きです。ぜひご検討ください。

想像以上のフィット感に驚かれると思います。

「Ligaresta Pro-aw」よろしくお願いします。

–

と、いうことで、

最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

YASUDAではスタンダードで、長く、良い意味で変わらないものをこれからも作っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

これを読んでいる皆さんや、お子さん、お知り合いには、自分に合った、しっかりと作られたシューズを履いていただきたいです。
ぜひ、YASUDAリガレスタシリーズを選択肢の一つにいれていただきたいと思います。

–

Now,

肝心の発売日ですが、決まりましたので、ここで最速でご紹介します。

2024年3月2日（土）

です！

2月末、とか言ってたのにすみません、、、、

3/2から、

・取扱各店舗
・YASUDAオンラインストア

で一斉販売開始となります。

ぜひ、手に取ってみてください。

また、リガレスタのページもリニューアルしていますのでこちらもチェックをお願いします。

>> YASUDA　Ligaresta （リガレスタ）プロダクトページ
–

本当に最後までお読みいただきありがとうございます！
引き続きYASUDAのシューズをよろしくお願いします！

See you later!

–

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